④⑥⑧(ヨーロッパ)でも①①①(ピンピンピン)

経済評論家兼スフィアファンが好き勝手に書くこんなブログをわざわざ見てくれて本当にありがとうございます

2020/2/11雑記

野村克也さんが亡くなった。

 

俺にとっては『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』(河合じゅんじ)のイメージや東北楽天ゴールデンイーグルスの監督のイメージが強かった人だ。

 

一方でクイックモーションやスコアラーなど彼が持ち込み今に通ずる野球の概念を生んだ人でもある。

 

俺は中学で野球をやめてしまったが、プロ野球は好きだ。

 

去年のスワローズドリームゲームではあんなに楽しそうに打席に立っていただけに、書いている今でも野村克也さんが亡くなったことが信じられない。

 

楽天の監督の時には弱いチームをなんとかしようとしてた野村克也さん。

記者の前ではボヤき節を炸裂してた。

楽天の最初の頃は西武からすればカモ同然だった。

野村克也監督在任中の楽天の対西武戦戦績。

2006年 7勝13敗

2007年 11勝13敗

2008年 10勝14敗

2009年 12勝12敗

途中からだんだんと立て直したあたり、立派である。

2008年の西武の優勝決定戦で楽天が勝ってしまった事は忘れようにも忘れられない。

 

あぶさん』(水島新司)では第1巻から出続けていた野村克也さん。

私の中で特に印象に残るエピソードはあぶさんこと景浦安武が赤ん坊を拾う話で、南海の選手たちがみんなお手上げの中、当時赤ん坊の世話をしたことがある野村克也(連載当初の1973年に息子のカツノリが生まれている)が赤ん坊を抱いたら泣かれてしまい、苦戦したと言う話。

実はその赤ん坊の実の父親が酒飲みであったため、赤ん坊が酒の匂いを覚えており、酒飲みのあぶさんには懐いていたという話。

(この話の最後にあぶさんは謝りにきたその赤ん坊の両親に対し盗塁賞で得た粉ミルク1年分を渡している)

 

そのほかにも良いエピソードは多いのでコンビニコミックでもいいから初期のあぶさんを読むべし。

 

『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』ではマツイくん(松井秀喜)や巨人軍(特に長嶋監督)に対する嫌がらせを繰り返していた。ナガシマ(長嶋茂雄)には当人のボケにツッコミを入れたり、息子(長嶋一茂)を前作(かっとばせ!キヨハラくん)同様にバカ呼ばわりする一面もあった。

ちなみに『かっとばせ!キヨハラくん』では第8巻からヤクルトの監督として登場。

第8巻ではキヨハラ(清原和博)のトレード相手に長嶋一茂を用意したためモリ監督(森祇晶)に激怒された。

第9巻「進め!ていさつ隊」では偵察に来た清原とクワタ(桑田真澄)をダイエーのタブチ監督(田淵幸一)と共に捕まえオープン戦にゲスト登場させる。

そしてモトキ(元木大介)の写真を抱きしめて泣いた田淵監督に対し「コラコラ、大の男がモトキの写真だきしめて泣くなよ…。」と呆れ、嫌がらせでギャオス内藤を降板させた桑田に激怒する一幕もあった。

この回のオチは清原がツバメの格好をした桑田にデッドボールをぶつけられ、必殺ツバメがえしで追いかけ回した結果、ヤクルトとダイエーの両軍の選手・監督が負傷。田淵監督は「みんなてめーらのせいだろ!」と怒り、野村監督は「誰か塩まけ、塩!」と怒っているなかで清原、桑田が逃げ出すというもの。

同巻の「やったぜ!クワタくん②」ではレポーターに変装した桑田に「おまえがなにしにきたかあててやろーか。その四角い顔、ホクロ、死んだ魚のよーな目…。このデータをパソコンにインプットする。

(パソコンの画面には悪の文字が表示される)

この一文字(悪)につきるな」

と言ってのける。

この回ではご自慢のパソコンが長嶋一茂との勝負に負けた桑田に爆破されてしまった。

なお、野村監督はフジタ監督(藤田元司)にパソコンの請求書(30万円)を送りつけた。その後、桑田は藤田監督に「バカモノー‼︎わしはおめーのほっぺたをはってやる‼︎」と激怒され平手打ちされることとなった。

第10巻では登場せず。

第11巻「オープン戦に突入」ではヤクルトとのオープン戦に登場。森監督に「陰気な監督」と言われる。そしてリンボーダンスのボケに乗っかったギャオス内藤に「ナイトー、おまえまでのるなよ…。」とツッコミを入れる。

第12巻「夏は海で!」では1コマだけ登場。

藤田監督、ホシノ監督(星野仙一)、オーギ監督(仰木彬)と共にハラ(原辰徳)、オチアイ(落合博満)、ノモ(野茂英雄)、イケヤマ(池山隆寛)を連れ戻す。

第13巻では登場せず。

第14巻「やったぜ!クワタくん」では当時の時事ネタの矢ガモに扮した桑田に惑わされた選手に激怒し、桑田のワラ人形をベンチ入りの人数分用意してクギを打ちつける。

なお、オチは桑田が自分で自分に呪いをかけてしまい落ちてきた照明の下敷きに。

第15巻「突撃レポーター、クワタ」では巨人の選手・監督のワラ人形を清原に渡し、レポーターの桑田に乗せられて悪口を言った森監督を殴打、ユフネ(湯舟敏郎)のボケにアホと言ってのける。ちなみに桑田は野村監督に二度殴打されることとなる。

同巻「Jリーグに挑戦⁉︎」は野村監督のメイン回。ヤクルト対巨人の客の不入りに怒る野村監督がボケに走る長嶋茂雄監督と桑田を縁側ごと蹴り飛ばしツッコミを入れるところから始まる。

しかし、オチは清原に取られる。

同巻「めざせ!ホームラン王‼︎」では清原を破壊するために桑田に嫌がらせを依頼。珍しく3話連続登場。

同巻「異種格闘ベースボール‼︎」では珍しくボケに走る。内容はプロ野球選手が全員Tバックでプレーするというアホなこと。なお、この提案には桑田と共に盗み聞きしていた清原が大反対。

そんな最中、長嶋茂雄監督がホワイトボードの裏面に張り付いて回転するという遊びをやり、その次に野村監督も遊び、当時の日本ハムの監督オーサワ親分(大沢啓二)も「次、俺な…。」という始末。

ちなみにこの回のオチはオーニタ(大仁田厚)と清原。

野村監督は森監督と共に呆れていた。

(参考文献:河合じゅんじ『かっとばせ!キヨハラくん』8〜15巻。小学館)

 

愛着は無かったが、西武ライオンズ球団最初の試合でスタメンマスクをかぶり、初期の西武ライオンズを支えてきた人に敬意を込めて。

 

野村克也さんのご冥福をお祈りいたします。